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7 7月
2021

Temperature※R-18

 花道はごろりとフローリングの床に寝転んで、卓袱台越しに仙道を見る。仙道も花道の視線に気づくと、にっこりと微笑みかけてやる。
 満足した様に花道は笑うと手元に触れたバスケットボールを手に取り、ごつごつとした感触を楽しむ。
 少しでも暇な時は、こうして花道は仙道の部屋に訪れる。
 付き合い始める前から度々この部屋に訪れていたので、今では第二の自分の家と言っても過言ではないような気がしている。それもそのはず。何がどこに置いてあるのか、すでに熟知してしまっているのだから。
 一方の仙道も、花道を快く受け入れる。花道が来ると、笑顔を向けて花道を部屋に通しお茶を出す。
 それから仙道はお茶を啜り、音楽に聴き浸る。仙道の部屋に来た時は、必ずといって良いほど、音楽が流れている。仙道が聴く音楽は洋楽ばかりだった。
 花道はその様子を、ただのんびりと見ているだけ。洋楽どころか邦楽さえも、滅多に聴くことのない花道は音楽に関しては無知なわけで。
 だから少し気になった曲があれば、曲名やアーティスト名を仙道に訊く。
 初めて会った時から、花道にとって仙道という人間は常に先をいく存在だ。
 いくら追いついたと思い、その腕を、体を抱き締めても仙道は花道の腕からスルリとすり抜ける。そしてまた、仙道は自分の先をのんびりと歩いている。そんな存在なのだ、仙道は。
 そして、花道はそんな仙道を追いかけるのが好きだ。
 それでも、やはり仙道の傍にありたいと思う。少しでも仙道に近付けられたら良いと思う。そんなことを考えながら、いつも花道は問う。

「なぁ、これ。何て歌手が唄ってるんだよ」
「これはね…」

 仙道は嫌な顔一つせずに、曲名やアーティスト名を花道に教える。
 時に、このアーティストはこんな歌も歌っている。昔はこんなことがあったアーティストなんだ、と花道が訊いていないことも仙道は教えてくれる。
 仙道が饒舌になる時は、特に好きなアーティストについて訊かれた時。
 本当に、楽しそうに仙道は喋る。
 全てのアーティストや、曲名を覚えるのは難しい。それでも仙道が特に好きだと言うアーティストやその曲は覚えようと、必死に音楽に聴き入った。
 音楽に聴き入る度に、もっともっと仙道のことを知りたくなる。と同時に、ちょっと違う所も知りたいと思っていた。
 例えば、肌の感触や温もりを。
 性欲を解消したいからではない、と言ったら嘘になってしまう。だが、仙道の全てを知りたいと思うことは確かだ。
 しかし花道はそれを言えずにいた。
 肌の温もりを求めるということは仙道との性交を求めている、ということになる。  確かにたまに、抱き締めあったりキスをすることはあるが、体を求めたことはなかった。
 ましてや、自分も仙道も男なのだ。男が男を求めている、なんて仙道が分かったら何て言うだろうか。
 相変わらず笑うんだろうなと想像はつく。あの仙道がやみくもに抵抗するとは、到底思えなかった。
 抵抗せずに受け入れるだろう。だが、もしかしたら、仙道の心の奥底で拒絶されるかもしれない。
 拒絶されたまま付き合うということは、抵抗されるよりもその方がより一層恐ろしいことに思える。だから花道は仙道の体を求めているといったことを口にしたことがない。
 ずっと思っていたことではあるが、何故か今日に限ってそのような思いが花道の心を強く支配した。何となく悶々とした気持ちになってきた。花道は堪らず仙道を呼んだ。

「なぁ、センドー」

 呼ばれた仙道は手元の雑誌から目を反らし、何だと目で問いかける。花道は仙道の元に詰め寄ると抱き付いた。
 一瞬だけ仙道の体が小さく跳ねたが、すぐに手に持っていた雑誌を卓袱台の上に置くと両腕を花道の背中に回す。

「どうした?」

 仙道の声が当然ながらに近くに聞こえて、花道の鼓動が大きく高鳴った。

「あのよ、キス…しようぜ」
「あぁ、良いよ」

 クスリと笑って仙道は瞼を閉じる。軽く唇を開いたその表情に花道はゴクリと息を飲む。
 両手で仙道の頬をとらえて自分の唇を押しつける。舌を差し出し、舌で仙道の唇をなぞる。仙道の口の中に、舌を侵入させた。
 すぐに仙道の舌も、花道の舌に絡んでくる。
 逃がさないように、強く仙道の舌を吸う。何故かいつも、花道の舌に自分の舌を絡ませると、すぐに逃げる。
 仙道とのキスは、まるでゲームをしているような感じだ。こんなキスも嫌いではない。

 いつもよりも激しく貪りつくようなキスの為、いつの間にか仙道を押し倒していることに花道は全く気づいていない。
 組み伏せられ軽くみじろいだ仙道の膝が、花道の股間へと当たる。
 その瞬間仙道の目が見開かれる。懸命に自分の唇を犯す花道の肩を押しやる。
 そんな仙道の行動に驚きながらも、花道はヘラヘラ笑う仙道を不満そうに睨む。

「桜木」
「んだよ」
「起っちゃってるよ」
「ぬっ!?」

 ガバッと体を起こすと花道は自分の中心を見た。
 確かに起っている。  キスしていて気持ち良いと思えたことは多々あったが、こうして起ち上がったことはない。
 悶々としていたからかもしれない。そんなことを考えていると、更に自分のそれが熱を帯び始めたような気がした。
 花道は、おずおずと仙道の中心を見る。仙道の中心は全く反応していない。
 どうして自分だけ。悔しくなって花道は仙道の中心をズボン越しに握った。分厚い生地の為に、しっかりとは握り込めなかったが。
 仙道が小さく息をついた。
 握り込んでから花道は分かった。仙道のそこも、花道と同じように熱を帯び始めていることを。
 仙道も花道とのキスで感じていたのだ。そう考えると嬉しくて、握っていた手を解放しもう一度仙道に覆い被さる。

「なぁ、センドー」
「ん」
「ずっとテメェのこと、知りたくて仕方なかったんだ」

 花道は自分が思っていたことを全て仙道に話した。顔を赤めながら。
 仙道は自分にとって手を伸ばしても届かぬ存在だ言うと、仙道は思わず、「そんなことないよ」とふにゃりと笑った。
 一つ、咳払いをして花道は言葉を続ける。
 仙道を追いかけるのが、楽しくて仕方ない。たまに恐いと思うこともある。もしこのまま、届かなかったらどうしようかと。それでも、追わずにはいられない。
 言いながら仙道の髪を梳いてやる。整髪料を付けている為か、ゴワゴワした感触が妙に気持ち良い。
 髪を梳かれた仙道は嬉しそうに微笑む。

「オレ、もっとセンドーのこと知りてぇ」

 仙道は何も言わず頷いた。今まで見たどの笑顔よりも、優しく見えた。
 仙道の手を取り重ねる。重ね合った手は湿りを帯びており、互いの欲望を強く物語る。もう何も語る理由はなかった。
 早くお前が欲しい。そう訴えかけるその瞳に心を激しく打たれ、花道は仙道のシャツに手を滑り込ませる。仙道が擦れた息を吐いた。
 思わずドキッとして、顔を覗き込んだ。
 気持ち良いらしく、少し苦痛を滲ませた表情を浮かべていた。花道が自分の顔を見ていることに気付くと、仙道は笑顔を向けた。
 笑う仙道に更に強い欲情を抱き、少し乱暴にシャツを脱がせる。早く仙道の全てに触れたかったからだ。

 ズボンを脱がせるのには少々手間取ってしまったが、全て脱がし終えると花道はくまなく仙道の体を見つめた。自分と同じくらいの身長をしているのに、自分の体と比べるとその体は少し痩せて見えた。

「オメェ、ちゃんと飯食ってんのか?」

 急な、しかも場違いな花道の問いに仙道は面白そうに笑う。

「食ってるよ」

 仙道の部屋が生活感をあまり感じさせない部屋だからだろうか。なら良いと短く言って花道はホッと肩を落とした。
 しかし、ホッとするのも束の間。ふと、自分だけ服を着ているのは悪いように思えて一旦仙道の上から退くと着ていた服を全て脱ぎ捨て、また覆い被さる。
 首筋に唇を落として口付け、強くそこを吸う。

「桜木…」

 仙道が自分の名を呼ぶのが分かった。が、どうしても先に跡をつけたかった。だから、花道は返事を返さずに跡を付けることに集中した。仙道は自分の物だと、ここに証したかったのだ。
 唇を離し、自分が付けた跡を見つめる。そこには色鮮やかな赤い跡がついていて、その跡は花道に新たな官能を呼び起こさせる。
 もう少し見ていたいと思ったが、それよりも先に仙道の全てを知りたいと思い、花道は仙道の肌を舌と手で愛撫していく。胸の突起から、体の隅々まで。
 元々色の白い仙道の肌が、赤みを増していく。それに伴い、熱を帯び汗をかいていく。その様を愛しく思う。

「あっ…」

 花道が仙道の中心に触れた時、ついに仙道が声を洩らした。ずっと我慢していたのだろう。口に銜えて先端を舌でなぞると、我慢も限界を迎えたのか、仙道は喘ぎ続けた。
 そう、それで良い。もっと乱れろ。

 乱れゆく仙道を見つめ、花道は仙道の先走りを指に絡めとり後ろの、蕾に指を侵入させる。仙道が仰け反った。
 中で指を動かしながら花道は仙道の顔を見る。目が合う。また、仙道は薄く笑った。ある所に指が触れると、大きく体を震わせた。
 しばらく中を慣らし指を抜く。そこは花道を受け入れることが出来る位に潤った。

「センドー」

 足を抱え込み、自身をあてがう。

「入れるぞ…」
「……うん」

 そう言って笑う仙道の声も、花道の声も擦れていた。
 なるべく仙道が痛くないように花道は、ゆっくりとした動きで仙道の中に入っていく。

「はっ……、んっ」

 喘ぐ仙道をじっくりと見ていたいと思ったが、それどころではなかった。
 初めて受け入れるその場所は、締め付けが凄まじい。そのうえ、侵入しようとしてくるものを押し出そうとしていて、花道は眉を寄せて短く呻く。それも仕方ない。なんせ初めての行為で、ましてやそこは排泄する為の器官なのだから。
 それでも何とか根元まで入ることが出来ると、動きを止めて仙道を見る。
 いくら気を付けたといっても、仙道が痛い思いをすることに変わりはない。
 額に冷や汗を浮かばせ、歯を食い縛る仙道の頬を優しく包み込む。呼ぶ。

「大丈夫か、センドー…。動くぞ。無理だったら言えよ」

 花道の声に安心した仙道は、笑い小さく頷いた。

「大丈夫だよ。…だから」

 動いて、と言った仙道の声がすごく甘く聞こえた。花道も頷き、ゆっくりと打ち付ける。
 喘ぎながら、シーツを掴む仙道の手に自分の手を重ねてやる。
 少しでも痛みが和らげれば。そんなことで、和らぐことはないと分かっていた。分かっていたが、それでも花道はその時、そうしたいと思った。
 苦しげな呼吸を洩らしていた仙道が、うっすらと目を開けて上目遣いがちに花道を見て微笑んだ。
 言葉には出さなかったが、仙道のその目は「ありがとう」と確かに言った。花道は、泣きたくなる位の喜びを感じた。仙道を好きになって良かった。心の奥底からそう思えた。
BR>  人を好きになること。愛すること。
 仙道と付き合うまで、それは至って簡単なことだと考えていた。いや、どちらかというと考えていなかったに等しい。
 例えば誰かを見て、一目惚れする。可愛いから好きになる。例えば誰かと話していて、ふとした仕草に惚れる。ちょっとドキッとしたから好きになる。今までそれが好きということだと思っていた。
 しかし、今こうして仙道を抱いて初めて分かった。
 人を好きになるということは、恐さや不安を伴うことなんだと花道は知った。
 本当にこのままで良いのだろうか。相手は自分のことを、どう思っているのか。守っていけるのか。そう考えると不安でならない。
 だけど、仙道の笑顔を見ると、そこにいてくれて良かったという喜びを感じる。それから、感謝の気持ちが沸き上がってくる。その気持ちは、自分をも幸せな、温かい気持ちにさせてくれる。
 それが好きだと言うんじゃないだろうか、と仙道と付き合い初めて数ヵ月経った今、花道はようやく気がついた。

「さくら…ぎ」
「あぁ、なんだ」
「…いく」

 涙目でそう訴えてくる仙道に、花道は一つ頷くと仙道に手を触れて先端を擦ってやる。

「あぁっ………」

 体を大きく震わせて仙道は達した。白濁が花道の手を汚す。肩で息をする仙道と、手の平を見つめると、再び花道は腰を動かす。力の抜け切っていないそこは、再び花道の動きに反応を示し始める。
 仙道も掴んでいたシーツを離すと、花道の背中に腕を回す。花道から離れないよう縋りつくように。
 しばらくして達した花道は、それでも仙道を求める。仙道は喜んでそれを受け入れた。
 二人の夜は、まだまだ終わらない。花道も仙道も疲れていた。だが、求めることが止められずに激しく求め合った。

 翌朝目が覚めると仙道はまだ眠っていた。ベッドから降りようとした時、少し煩くしてしまい、思わず「ヤバい」、と仙道を振り返った。
 そんな花道の心配はいらなかった。仙道はぐっすりと眠っていて、全く起きる気配がない。仙道の寝汚さはよく知っているが、夜のことを思い出すと当然だと思えた。
 何か飲もうかとベッドから起き上がったものの、花道はまたベッドに戻り横になる。仙道の寝顔を見つめていたいと思ったのだ。
 いつか仙道の全てを知ることが出来る日が来るかどうかなんて分からない。だけど、今は仙道だけを見つめていたいと思う。
 この声、笑顔を、肌の温かさ感触を大切にしていけたら良い。
 ふと、花道は窓の外を眺める。そこでようやく、カーテンを閉めていなかったことに気づいた。窓から射し込む太陽の光が、とても新鮮なもののように見えた。
 目が覚めた仙道に、このことを伝えたら仙道は何と言うんだろうか。仙道も同じことを感じたら良いな、花道はそう思うと何となく照れ臭くなって頭を掻いた。

End

*
珍しく長い話。求め続けたってありますが、彼らは初めてな訳で。あぁ、顔から火が出るほど恥ずかしい。

Uo・ェ・oU

2,008年ごろに一人でお絵かきチャットをしていた時のログです。

仙道はある時はチーターのようなネコ科にも見える。チーターは試合中。ライオンじゃないなぁ、ジャガーかな?いや、ヒョウかも。
この絵はオフ時の仙道が牧に甘えるようなところをイメージして描いたものらしい(当時のログ曰く)

その甘え方がまるで犬Uo・ェ・oUのようだったら可愛いなぁと思う。
犬種は仙道!(笑)
ジャーマン・シェパード・ドッグや秋田犬のような感じだろか。堂々と構えた犬が甘える姿が好き。チベタン・マスティフのようなのも!

そんな大型仙道が甘える姿、想像するだけで萌えが止まりません!❤

そしていつかまた仙道絵チャをしたいと思っている。その時はご案内(Java等からはじめ、日時日程など)をしたいと思います(。◕‿◕。)

7 7月
2021

ツンツンした奴とのんびりした奴


巷では仙道×三井が圧倒的多数を占める中、私は過去に一度三井×仙道について考えたことがあった。
他にも田岡×仙道や、岸本×仙道、他にもいろんな妄想を繰り広げていた。楽しかった。
また三井×仙道を描いたのはこれが一度だけで、他のかたが書かれた三井×仙道は見たことがない。
もし、どこかで見たことがあるよー!という方は教えて下さいな♪

三井は感情豊かですが、あまり表情を崩しませんよね。
特にそれが他校の一個したの人となれば、よりツンツンしそうだ。
そんなツンツンした三井に、老若男女問わず態度を変えなさそうな、バスケ以外ではぼんやりとした仙道。
面白いCPだと思う。

この絵は、確かお互い気になり始めた頃に、明らかに三井は仙道と両想いということを認識している、仙道もまた。
そこで押し倒し、ほにゃらら、といったシチュエーションだったかな?

前髪が降りているのは、仙道の部屋に三井がお泊りに来た(あるいはたまたま外で出会って、仙道が部屋に案内。しかし三井が帰ろうとすると豪雨→泊まって行きなよ、な展開のほうが良いかもしれない)といった感じで風呂あがり。
前髪を下ろすと、どこか幼くなったような仙道の雰囲気にたまらず押し倒した、そんな流れ。

セリフはどんな感じだろう。
三井が言った。「オレのこと、好きだろう」
仙道は言った。「!?ははっ、そうかも」

このあとはご想像にお任せいたします。きっと楽しい素敵な時間を過ごしているに違いない。

7 7月
2021

ふたりぼっち

 緩やかに過ぎていくこの時間が好きだ。仙道が一つ仮面を取って(恐らく本人にはそんな自覚はないかもしれないけれど)、有りのままの声を聞かせてくれる。
 本当はいつだって仮面を取った有りのままの姿を見たいと思うが、それはもうちょっと時間がかかるかもしれない。焦らされてるとか、そんな感覚じゃなく、素直に楽しみに待ちわびている。自分がもう少し子供だったら寧ろイライラしていたかもしれない。それでも今はこんな風に楽しみにしていられるのは、きっと仙道のお陰。そんなことを思わせてくれる、この二人きりの時間。
 だけど、たまに卑屈になってしまうことがある。
「お前、また今日女子にコクられてただろ?」

 少し濃い目の、端正に整った顔が俺の動きに轟くのを見る度に、昂りは更に増す。俺の身体で、この顔が歪んでこんな声を出させていると思うと、たまらなく愛しい。これは一種の所有欲だ。
 が、その一方で勿体ないような気さえしてならない。今日、仙道に告白してた子はキレイな子だった。世間一般で見たら普通、くらいにランクされるかもしれないけど、仙道の横に並ばせたらきっととても似合うと思う。
 そう思うと、勿体ないようなそれから悔しく思うんだ。別に俺が女子に生まれてくれば、とかそんなことを思ってるんじゃない。ただ、言葉に表せなくてもどかしい、ちょっとマイナスな感情。
「うん」
 ベッドに横になって俺の愛撫を受けていた仙道が起き上がる。汗が目にかかったのか、目をこする。目を瞑っているために、長い睫毛が陰を落としより一層、仙道の魅力を引き立てる。思わずその頬に触れると、仙道は嬉しそうに笑いながら俺の手に手を重ねた。こんな時でも、やっぱり仙道の体温は俺より若干低い。
「勿体ないよな、キレイな子だったのに…」
 ぼそりと言うと、仙道は一瞬だけキョトンとした顔をして俺を見る。だけどすぐに笑うんだ。
「福田がいるのに、受けるわけにはいかないさ」
 どうしてだろうか。どうして仙道は俺が欲しい言葉を、言ってくれるのだろうか。動かない俺の手をゆっくり摩る。大丈夫だから、そんなメッセージを込もった仙道の手はあたたかい。
「福田?」
 名前を呼ばれてハッとなる。目の前には、行為の為に目を潤ませきった仙道が俺を上目遣いがちに見ていて。
「続き、やろうよ。…もっと、欲しいよ」
 掠れた甘い声を出す仙道の声。滅多に自分から欲を出さない仙道が求めてくる姿はやっぱり愛しい。仙道の手に更に自分の手を重ね、「分かった」と返事をすると、仙道は満面の笑みを浮かべる。
 ゆっくりと仙道を横に倒して、覆い被さる。
 唇を重ねるとすぐに仙道の舌が俺の舌に絡みつく。離さない、とでもいうようなその絡みはまるで一人を恐れるかのように感じた。
 普段人懐こい笑顔を浮かべる仙道は、どこか人とは違う空気を放っている。血の通ってる人間なのに、人間じゃないような。怖いものなどないだろう、と思っていた仙道にも恐れるものがあったのだ。それは孤独。
 なんでも一人でこなせる仙道は、本当は弱かったのだ。いつか口にしてくれる日がくれば良いと思う。それでも今はこういったサインだけでもとても嬉しい。そしてそんな姿を俺にだけ見せてくれる。仙道を好きになって良かった。
 俺だけじゃなく、仙道も素直になるこの時間。俺はこの時間が好きだ。

End
福仙の魅力に気づかせてくれた某友人へ送ったSS。
どのCPもそうだとは思うけど、この二人のふたりだけの時間ってすごく特殊な感じがする。

7 7月
2021

それはまるで兄弟のような


池上と仙道ってお似合いだと思う。絶妙な温かい距離感というのかな、そういうのを感じられるから。
慣れ染めはどんな感じだろう。
あっけらかんとした二人だけど、仙道の中にある様々な葛藤(湘北戦で負けた時のあの表情など)をふと感じ取って、それから頻繁に池上が声をかける。
ぽつり、ぽつりとポジティブなことはもちろん、弱音も出てくる仙道を見て、池上が「こいつのすべてを受け止めてやりたい」と思ったのが始まりだと勝手に妄想している。

同じ3年の魚住とはまた違う安心感が池上にはあって、それに仙道が甘える感じとか萌える。
また、ふたりきりの時はまるで兄弟のようにじゃれ合っているとかわいいなぁ♡

私はこんな池上×仙道が好きです(*^_^*)

7 7月
2021

チラッ⭐︎

▼文字ありバージョン

▼文字なしバージョン

この絵は2,008年に描いたものです。
相当酔っ払って描いていたのを覚えています!(笑)

えっと、誤字脱字が多いのは酔っぱらいのご愛嬌ということで!(笑)
確かサイトで一人で春のパンツ祭りというのをしていました。その一つの絵です。サイトで、「さぁ、皆さんパンツ祭りに参加しませんか!?」と呼びかけたものの、皆さんお恥ずかしがり屋さんなのか誰も参加してくださいませんでした。ふっ。

シチュエーションとしては、とにかく流川が仙道のことを知りたくて、まずはパンツを覗いてみるんですね。
なぜこうなったのかと言うと、好奇心からですね。
そして、流川といったら基本的に他人に無関心だと思うのですが、そんな流川が初めて「ずるい」と思えた相手が仙道だったりすると萌える。
でも、執着ともいえるその感情に流川は気づいていないとか良いですね。非常に良い。

ご冗談が畳談になっているのは、もう酔っぱらいのせいです。やけくそです。

1 7月
2021

「STEADY」 葵綾乃さまより「ラブジェネⅠ」1000Hit Request Story!!

 牧伸一と言う人物は、オレがバスケで超えたい人でもあり、尊敬する先輩の一人でもあり、オレの、だ~い好きな人♪♪でもある。
 付き合って、もうじき4ヶ月になるんだけど、牧さんの事、少しずつ知ってきたかも。優しいし、カッコいいし、ちょっと中身はオヤジクサイとこもあるけど。
 そんな中、最近新たに発見したことが一つ♪それはね…
 くすっ♪やっぱり内緒にしておこ~♪

 ある日、いつものように牧さんの家に転がり込んでるオレ。牧さんは最近、車校に通いだして、家でも勉強している。勉強してる牧さんに対して、

「牧さ~ん♪何してるんですか~?」
「見りゃわかるだろ、勉強してんだよ。」

 わかってても聞いちゃうオレ。
 だってさ~、オレ、牧さんに会いに来てるのに、牧さんって勉強ばっかして、オレのことちっとも相手してくれないもん。だから、ちょっとわざと甘えちゃお~♪

「牧さ~ん、勉強楽しいですか~?」
「ん、まぁ、車の免許を取る為だからな。」
「…オレ、ちっとも楽しくな~い。」
「じゃあ、お前も勉強しろ。期末テストもうすぐなんだろ?」

 もう、この人は~!!!いいもんっ!そう言う牧さんには…
 オレは立ち上がって、牧さんの後ろに立って、後ろから、ぎゅうって抱きしめて、

「お…おい、仙道っ!何して…」
「だって、牧さん全然オレのこと相手してくれないもん…。オレのこと嫌いになったんですか…?」

 寂しそうにちょっとわざと目を潤ませて、牧さんに迫ってみた。そしたら、

「…わ、わかった。じゃあ、ちょっと休憩するか。」
「うん♪」

 ちょっと牧さんの顔、赤くなってた。
 照れてるんだね♪へへへ♪もーっと甘えちゃうもんね~♪オレはキッチンに向かい、牧さんにコーヒーを入れてあげる。…でも、ただコーヒー入れるだけじゃつまんないから、ちょっとイタズラしちゃお~♪
 牧さんは普段コーヒーはブラックで飲むんだけど、今日は、わざと…砂糖を入れてやりました♪

「牧さ~ん、コーヒー入りましたよ~♪」
「おう。」

 さてさて、牧さんの反応が楽しみ♪牧さんは何も気づかずいつものようコーヒーを口にした。すると…

「ぶほっ!!!な…何だこりゃ!?甘いじゃないかっ!!!」

 ナ~イスリアクション♪…でも、砂糖入れたのティースプーン1杯だけなんだけど。よっぽど甘いのダメなんだね、牧さん。

「あ、ごめんなさい。間違えて砂糖入れちゃいました♪」
「…お前、わざと入れただろ?お前がこんな間違いするわけないし。」

 あ、ちょっと怒ってる…。でも、オレだって、

「…オレだって間違えることありますよ。そんなに怒ることないじゃないですかぁ…」

 今にも泣きそうな顔をわざとしてみた。そしたら牧さん、

「あ、ちょっと言いすぎたか。悪かった。だからもう泣くなよ、仙道、な。」

 ちょっと慌てふためいた様子で謝ってくれた♪へへへ♪おもしろ~い♪  …流石にオレもちょっと悪いと思ったので、も一度コーヒーを入れなおした。
 もち、ブラックで♪
 お気に入りのソファで寛ぎながらコーヒーを飲むオレと牧さん。
いつもはあまり気にしてなかったけど、こう座っていると、オレと牧さんすっごく距離近いよね。
 …ちょっと牧さんの肩に寄り添っちゃお♪

「!!!おいっ、仙道!?」

 やっぱり照れてる♪照れてる牧さんってカワイー♪♪って思うのはオレだけかな?
 まぁ、いいや。じゃ、次は…

「ねぇ、牧さん♪」
「…何だ?」
「…しよ♪」
「…何をだ。」

 絶対わかってるクセに~♪
 じゃあ、『もったいぶったおねだり攻撃』なんかしたらどうなるかな?

「オレ、牧さんとしたいです♪」
「…だから何をだ。」
「わかってるクセに~♪」
「…お前なぁ、あんまり先輩をからかうな。」
「からかってなんかないですよ♪…本気で言ってますよ♪♪」

 さぁ、牧さん。どーしますか?あなたなら♪

「そんな奴には…」

 牧さんは照れながらもオレにキスしてくれた。

「…もう、牧さんってば早~い、てか強引♪」

 今のは完全にからかって言ってみました。

「強引とは失礼なっ!お前がしたいしたいって煩いからだっ!!!」

 あ、ムキになってる♪でも、オレそこまで煩く『したい』って言ったかな~?
 それじゃあ…

「牧さんも我慢出来ないんでしょ?」
「!!!お前っ!あーわかったっ!じゃあ、今日はやらんっ!」
「ふ~ん、いいですよ~だっ!」
「…えっ?」

 そんな意外ってな目で見ないでくださいよ。オレ、マジ…

「あーっはははははははは♪♪」

 笑いが吹き出ちゃいましたよ~♪

「…おい、仙道?どうした一体…」
「だって、牧さん、おもしろいもんっ♪ははははは♪」

 ダメだ、笑いが止まらないよ~♪

「お前、変すぎるぞ。」
「そうです?でも牧さんといるとやっぱり楽し~い♪」
「それは、からかって楽しんでいるのか?」
「うん♪」
「やっぱりからかっていたのかっ!!!」

 あー、しまったー♪つい本音が…なんてね。でも、ホントにオレ、牧さんのこと…

「好きですよ♪」

 今度はオレの方からキスした。

「今のは、からかってじゃないですよ…♪」

 本気だよ。
 オレ、牧さんに超惚れてる♪でもって牧さんも…

「ったく、お前には、かなわないな。」

 そう言って、キスしてくれて抱きしめてくれる♪
 牧さんもオレに超惚れてくれてるんだよね♪♪
 これが最近新たに発見したこと。あ、言っちゃった。
 まぁ、いっか♪

End

葵さんのサイトのキリ番1000番を踏んで、リクエストさせて頂きました!
ひゃーーー、か、可愛すぎる…!
仙道が猫のように牧さんに擦り寄るところがたまらんです!
葵さん、ありがとうございました!

星に願いを

「星を見たい」

 気まぐれな仙道らしいその発言に一瞬にしてのせられて、もう時計も11時を回ったというのに仙道の腕を引き電車に乗り込む。流石にこの時間にもなれば乗客は数えるほどしかおらず、ボックス席を選んで二人向かい合わせに座る。しばらくは仙道もニコニコと笑ってはいたが、やがて眠い眠いと言い出す始末。まるでさっきの発言は他人のものだと言っているような仙道の言葉に肩を落としつつも、今から引き返すつもりは毛頭ない。その代わりとでもいうように、自分でも驚くくらいに仙道には甘いんだということを、その時自覚させられて思わず一人苦笑いを浮かべてしまう。

 ガタン、ガタンと時に不規則な電車の揺れを体に感じながら、ぼんやりと車窓から外を眺める。向かう場所は少し田舎だから段々と照明の数は消えていき、目当ての駅に着く頃には明かりは皆無といっても過言ではない程に真っ暗になっていた。

「おい、仙道。起きろ」

 眠いのはどうやら嘘ではないらしく(というよりも元々仙道は嘘をつくのが下手で、嘘をつく時は頬を掻いてしまう癖が出てバレてしまうから、元より嘘はつかない)、シートに沈んでしまっている仙道の肩を揺すり起こす。二、三回名前を呼んでやると、やっと目を覚ました仙道は顔に笑みを広げて開口一番に「おはよう」と言った。適当に返事を返してやり、もう着くということを告げるとうん、と言ってまた笑った。

 徐々に遅くなっていく速度と終点のアナウンスに心は躍る。まだ電車は停まっていないというのに、外を眺める仙道に声をかけて乗車した時と同じように腕を引き出入り口に向かう。

「そんな急がなくても」

 確かに仙道の言う通りだ。自分達がこうして出入り口付近にいたからといって、別に何も変わらないというのに、どうしても逸る気持ちの方が強くて結局返事はしなかった。返事をしたところで仙道がまた、調子にのって茶化してくるのは目に見えている。
 アナウンスが車内全体に流れ、と同時に重たいドアが開く。待ってましたと言わんばかりに仙道の腕を引いたまま電車から飛び降りる。暖かい車内から急に肌寒い外に出たものだから、一瞬体が強張るものの、また前を向いて改札口を通る。しかし背後を振り返ると仙道は、改札口でのらりくらりと切符を探している。いつもの仙道らしいそれだし、慣れているとはいえ、つい苛ついて上着の右ポケットに手を突っ込んでまで切符を取り出して駅員に渡す。駅員の苦笑いが鼻についたが仕方ない。

 どうして自分はこんなことをしてまで仙道と星を見たいのか分からない。

***

 月明かりがふんわりと落ちていて清々しい気持ちになる。
 仙道の手を握って、その手を放すことなく前へ前へ。普段屋外はもちろんのこと、屋内でも手を握ることに抵抗をもつオレが何故こうして手を、しかも自分から繋いでいるのか。手を差し出した時、仙道は驚いて「いいの?」とさえ訊いてきた。きっと差し出したオレの方が心中驚いていただろう。でもそんなこと、どうだって良いとさえ思えるのは何故だろうか。今日二つ目の謎。

「鈴虫の声が心地いいね」
「そうだな」
「秋は好きだな」
「どうして?」
「どうしてだろ」
「どうせ大食いのお前のことだから、食欲の秋だからとでも言うのかと思った」

 嫌味ったらしいことを言ってやると仙道は嫌味を気にも留めずに、そうかもしれないと笑った。そんな他愛のない会話を交わしながら、しかし足だけは歩を止めずに前へ前へ進む。
 民家の多い大きな道筋を抜け、車一台通るのがやっとというような狭い道へと入っていく。やがて益々道幅は狭くなっていき、人が二人並んで通るのがやっとというくらいの小さな道になっていく。初めて来た所らしく、視界の端に映る、仙道のキョロキョロと辺りを見回す様が面白くて可愛く思えた。もう少し歩くと今度は耕地が広がる。東京生まれの東京育ちの仙道は意外と緑に触れ合う機会も結構あったらしく(両親が自然が好きで息子の仙道にも緑の大切さを教えようと、小さい頃から色んな所に連れて行っていたらしい)、懐かしいよと呟いた。

「もう少しだ」
「うん」

 この頃になるとオレも仙道も口数は少なくなっていく。それもそのはず。目当ての場所はもう既に遠目に見えていて、逸る気持ちを止められない。しばらく歩くと今度は田園風景はそのまま小さな山が現る。管理が行き届いていないのか、木や草が生い茂った殺伐とした山へと足を踏み入れる。時々服やら靴に枝や枯葉がくっ付くのも気にせずに、ガキの頃みたいな気持ちになって登っていく。

***

「すげぇ」

 溜息と共に吐き出された言葉。最後の方は風が掻き消したのか、ただ仙道の声が小さくなった所為なのか分からなかったけれど、確かに仙道は言った。真っ暗な何もない空には月によって輝きを放つ星が、数は少ないけれど目を楽しませてくれるだけ広がっていて。でも、本当はもっと星が散りばめられた空を見せてやりたかった。人の手によって作られたプラネタリウムなんかで見る星よりも、もっと華やかで美しい空を。

「時期が少し悪かったかな。もう少ししたらもっと綺麗な空が見られるんだけどさ」

 後ろ頭を掻きながら言うと仙道は何も言わずに、これで十分だと首を横に振った。仙道は肝心の言葉にしない。でもいつもそれらはキチンとオレの心に届いて、心を温かくしてくれる。顔を見合わせ笑う。

「顔、赤いよ?」
「…ドラマなんかでこんなシーン、あるだろ?なんかベタっぽくて照れ臭くてよ」

 しかし仙道はまんざらでも無いように、そうかなと言って空を見上げる。それから学ランを纏った両腕を空に向かってゆっくり上げる。

「お前がいくら天才でも星は掴めないぜ?」
「分かってるよ」

 眉を下げ少し拗ねたように言った。
 空に両手を掲げれば届くんじゃないだろうかってくらいに、星は近い。だけど掴める訳はない。星は彼方向うにあって、手を伸ばしたって何をしたって届きはしない。けれど何か願うことは出来る。もし自分が願い事をするなら何を願うだろうか。
 地べたに座り込み星を眺める。たまに冷たい風が吹いて身を縮めることはあったけれど、仙道は星から目をはなさない。いくら昼間はまだ半そででいることも出来るような時期とはいえど、夜は違う。分厚い生地で出来ている学ランを着ていても、風邪をひくかもしれない。特にスポーツマンとなれば流石にそれは避けなければならない。終電はとっくの間に過ぎていて家に帰る術はない。が、せめて風除けが出来る場所に移動しなければ。

「仙道、そろそろ帰るぞ」

 仙道も首を縦に振るかと思った。予想に反して仙道は首を横に振って、帰ることを拒否した。勘弁してくれ。思わず肩がうなだれるのを感じずにはいられない。

「ちょっと遠いけれど、ここだったらまたいつでも来れるんだから。それに次はもっと良い星空を見られるかもしれないし。ほら、立てよ」

 それでも仙道は立たない。半ば強引にでも立たせようかと腕に手を伸ばしかけた時、ゆっくりと仙道は言葉を紡ぎはじめた。

「ここにはもう二度とこれなくても良い。だけどね、この星達を出来る限り見つめていたいんだ。それからここに来れたっていう今っていう時間をもっとさ、堪能したいんだ」

 何も言わずその場に跪き、色白の頬に手を添えゆっくり口付ける。乾いた唇は微かに震え、オレを受け入れた。

***

 朝焼けに染まり始めた空を眺めながら考える。どうしてオレはこんなことをしてまで仙道と星を見に来たのか。分からなかった答えは意外とすぐ傍にあったと気づく。仙道の為ならっていう気持ちが、あんな行動をとらせたんだろうと、今は既に眠ってしまった仙道を見ながら思う。
 あの時繋いだ手は、ただただこの手から離したくないから。気まぐれでふらふらしている仙道はいつ、オレの許から離れるか分からない。いつまでも束縛している訳にはいかないのは分かっている。でも今だけは弱さも何もかも許してほしいと思う。
 それから今もここにいる理由。きっと仙道が言ったとおりのことを、オレも心のどこかで望んでいたのかもしれない。仙道がそう言うことで、オレという存在がもっと仙道の中で大きくなれば良い。そう思ったんだ。
 帰りたくない、もっとここにいたいっていうのは、オレと来たということを何よりも大切にしたいということだろ?
 独り善がりのみっともないエゴだとしても、そうであって欲しいと朝焼けの空に浮かぶ小さな小さな星に願いを込めた。

End

*
CPは決めてないけど、とりあえず仙道受け。
10月~11月にかけての拍手お礼SSでしたが、すこし早かったかな??とか思いつつ。

7 7月
2019

ぷち!仙道祭スタート!

今月は7月!
陵南高校の7番といったら仙道だからです。
2014年に「ぷち!仙道祭り」をサイトで行なっていました。
チャットは大盛り上がりでしたが、参加者は…たはは。
でも楽しかったです♡

7 7月
2019

あなたを後ろに乗せてどこまでも

この絵は確かお絵描きチャット中に、仙道受けならなんでもカモーンლ(╹◡╹ლ)な私が思いついたCP。
相当古い絵です。

ヘルメットはピンク色で!
そして、出会いはハードボイルド系で。
人前では穏やかな仙道だが、心のなかは人並みに荒れていることだってあったり。
そんな中、街中で鉄男と肩がぶつかる。

ムッとする仙道の、その気を感じて一気に荒ぶる鉄男。さすがは喧嘩慣れしている鉄男。
鉄男が仙道を路地裏に連れて行き、そして……といった流れだといいなぁ。
一発殴られた仙道は、そのインパクトのある髪型と反してヘラリと笑い「ごめんね」とひとこと詫びた。
鉄男はそれ以上は手をだすことができなかった。
牽制されたわけではないのに。

目の前の仙道のことが気になり始めたのだ。
制服なら見たことがある。陵南高校だ。そしてこの長身なら恐らくバスケをやっているに違いない。

「わかったらならいい」

そう言い残してその場を後にする鉄男と、ホッとして口角に滲む血を手の甲で拭う仙道。
鉄男はやることがあった。
仙道について調べることだった。勘はあたり、三井は仙道を間違いなく天才だと言った。悔しそうに。

(三井によれば天才と呼ばれるあいつと、ガキの頃から短気っぷりが災いして褒められたこともねぇ俺。面白いコンビじゃねぇか)

鉄男の外見を見て怯えるものが多い中、仙道はそれがない。
その晩、鉄男は無性にワクワクして眠れなかった。

そこから鉄男はまるで宝物のように仙道と時間を共にすると萌える。

絵のシチュエーションは仙道をバイクの後ろに乗せて走っている最中に、ふと鉄男が仙道との出会いを思い出す。

「あの時は悪かったな」

謝ると、仙道はまったく関係のないことを言い出す。ヘルメットがとれたと。
慌てて鉄男は道路脇にバイクを止めて仙道が再度ヘルメットを被ることを確認すると、再度バイクを走らせた。

といった具合で!
出会いはハードボイルドに、でもその後はすごく温かく鉄男が仙道を包み込むようなそんなCPを妄想しています❤