Archive from 7月, 2021

Chatlog-映画版垣原+原作垣原


昨夜は友達の世良ちゃんとお絵かきチャットをしていました🤗
映画版垣原は世良ちゃんが描いて、原作版垣原は私が描きました。
世良ちゃんのこの麗しい垣原を拝めて眼福です!
2人で色々と語り合ったのですが、安生×垣原こそ公式だろうという話に!
イチ×垣原が多い中、安生×垣原好きな方に出会ったのはなんと2人目です🥰
「殺し屋1」が全盛期だった頃、イチ×垣原が人気だったのは容易に想像つくのですが、安生×垣原に萌える方はいらっしゃったのかな🤔
いたと信じたい今日この頃。
そして昨夜は楽しい時間をありがとうございました、世良ちゃん!
またお絵かきチャットしましょう🤗✨

10 7月
2021

きづたさまより牧×仙道


きづたさまのサイト10000ヒット企画にて、リクエストさせて頂きました。
すごく優しくて可愛い雰囲気に思わず笑顔になりました♪
背中を合わせてるのが特にツボで、二人だけの時間が自然に 頭の中に描けて超萌えました

そしてなんともう一枚!!
ひゃー!ありがとうございますーー!!

仙道の笑顔と、牧の表情にまた超萌えました♡
きづたさんの優しいタッチがふんだんに盛り込まれたイラストに、 とても心が温かくなりました♡
改めて素敵なイラストをありがとうございました!

10 7月
2021

松本k介さまより5000hitイラスト花仙


松本k介さんのサイトで5000hitを踏んでリクエストさせて頂きました!
もう本当にk介さんの花仙大好きです!
今はもうSDで活動されていないようですが、今も大好きです!
k介さん、ありがとうございました!

10 7月
2021

松本k介さまより花仙


松本k介さんのサイトで1300hitを踏んでリクエストさせて頂きました!
ラブラブな花仙が超かわゆくて、見た途端思わずかわいいいいいいいって叫びそうになりました!
k介さん、ありがとうございました!

9 7月
2021

ニア×L本「 Alone again」発売中!


だいぶ昔に猫野気侭と作ったニア×L本。
エロはありません、ただ切ない系です。
在庫がありますので、興味のある方は良かったらコンタクトフォームかメールアドレスまでご連絡ください🤗
どうぞよろしくお願いします。

7 7月
2021

DONAさまへ「板倉×リョータ」


DONAさまとの相互記念に私からは板倉×リョータを。
板倉もリョータも好きで好きでたまりません。
リョータ受けの中では一番いいCPだと思う🤗

DONAさまより「可愛い感じの板リョ」


シバラクのDONAさんとの相互リンク祝いにとリクエストをさせて頂きました。
リクエスト内容は、「可愛い感じの板リョ」
DONAさんといったら、板リョ。私の中では板リョです。
DONAさんのサイトを見て、リョ受けや板リョにハマったといっても過言ではない。
そんなDONAさんにこのような可愛い板リョを描いて頂けて本当に幸せ!

まず二人が手を繋いでるのが超萌えで!それから身長差と体格差も…!
右側の5コマの二人のやり取りに更に萌えました…!
板倉カッコいいし、もう超理想の攻め。そしてリョータかわゆすぎ…!
5コマ目のあと板倉がまた茶化すのもいいし、そっと笑みを浮かべてるのも
いいですよね!もう本当に萌えが止まりません…!

DONAさん、改めて素敵なイラストをありがとうございました!

7 7月
2021

ぷち仙道受け祭り


ログを漁っていたら出てきたのが、この2013年ごろ開催したぷち仙道受け祭りバナー。
もう全てが懐かしい!
懐かしいといえば、仙道受けリンクもまた懐かしい。

今日は7月7日。
仙道の日だなぁと思って一挙にイラストやSSをアップしました。
ふぃー、疲れた!
でも楽しかった♡
またいつかできたらいいなぁと思っています🤗

7 7月
2021

Incomplete Care※R-18

「お湯溜まったからさ、風呂入ろっか」

日が昇らない早朝から新幹線や電車を乗り継いで神奈川にやって来た沢北は、 大きな欠伸をして声の主の方を振り返る。振り向いた先にいるのは、浴室から ぺたぺたと足音を立てて戻ってきた仙道だ。仙道は欠伸をした沢北にお疲れ、ともう一度口にした。昼ごろに再会した時にも言われたはずなのに、こうして 改めて言われると何だか嬉しくて、照れ隠しに一つ鼻を鳴らした。
グレーのシャツを身に纏っていたはずの仙道の上半身は、すでに裸の状態だ。 意外と気の早い仙道のその有様に、沢北は可笑しくなって今度は抑えることなく 笑みを浮かべた。

「おう」

遊びに行こうかと誘われて、その誘いに応じるような軽い感じで返事をして みせると、仙道は嬉しそうに頷く。
明かりが落とされた暗がりな部屋だが、テレビの明かりだけが仙道の輪郭を ぼんやりと映し出す。彫りの深い顔立ちがやけに綺麗に見えた。
「さぁ、いこうか」その言葉を合図に立ち上り着替えを用意して、さっさと 脱衣所に向かう。こうして仙道とはよく風呂を伴にするから、風呂の場所はよく知っている。
仙道も箪笥から着替えを引っ張り出すと、呑気に衣類を振り回しながら沢北の後についた。

沢北が仙道の部屋を訪れた時、二人は大抵一緒に風呂に入る。
お世辞にもあまり広いとは言えない風呂。二畳半の洗い場に、それと同じくらいの大きさの浴槽が一つ。
単身用のアパートなのだから一人で入るには十分な広さではあるが、 その風呂に190センチ近くもある大柄な二人が入るとなると話は別だ。 どうしても窮屈な思いを強いられてしまう。
それでも仙道は一緒に風呂に入ろうと言い出し、沢北もいつも首を縦に振り、 決してNoと言うことはない。むしろ最初の頃は照れ隠しに嫌そうな顔をしていた沢北も、 今では沢北から一緒に風呂に入ろうかと言い出すことも少なくはない。 そんな関係を沢北は好み、また仙道という人間を更に好きになっていく。
ぼんやりと仙道の白い肩甲骨の辺りを見つめる。沢北も色は白い方だ。 しかし、仙道の色の白さは、別格だと沢北はいつも思う。何故かは分からないが、 仙道の白さは他の人とは違うもののように思えて、たまに仙道が消えてしまいそうな錯覚に陥る。

「沢北、先に入るよ?」

言われてハッと我に返る。仙道は既に全て脱いでいて、足元を見れば仙道が 脱ぎ散らかした衣類が捨てられたゴミの様に転がっている。何でちゃんと籠に入れるなり、 洗濯機に入れるなりしないんだろうか。そんなことを考えながら、一つ「おぉ」と 返事をしてやると仙道は先に浴室に入っていった。それから脱衣場に一人残されたと思うと、 妙な寂しさが湧いてきて沢北もサッサと全て脱いでしまうと、仙道がいる浴室へと入った。
浴室に入り後ろ手でドアを閉める。ドアの閉まる音に、仙道は反応してこちらを一瞥した ものの手に持ったたらいで再び自分の体を濡らした。
立ったままの掛け湯は、そばにいる沢北にも湯が少し散ってしまった。神経質な ところのある沢北は、仙道の無神経ぶりに少しムッとしたがそんな感情を思い起こすだけ無駄だった。 どうせ二人とも濡れるのだからと仙道は思っている為、そんなことは全く気にすることはない。 何も言わずに、湯槽にじゃぶんと大きな水音を立てて浸かる。浴槽に張った湯が溢れ、 洗い場の排水溝へと流れてしまった。大らかな彼らしい動き。派手に入った為に排水溝へと 流れる湯を見ると、脱衣した服のこともそうだが、ついついもう少し静かに入ってはどうだろうか、 湯が勿体ないと沢北は呆れた表情を浮かべる。
沢北の呆れ顔をよそに、湯槽に浸かった仙道の顔に笑みが広がった。いつものほほんとした笑顔を 浮かべている仙道が、こんな時はこの世の幸せを全て手に入れたと言わんばかりの表情をする。 そんな表情を見る度に、心のどこかがこそばゆい感じがしてならない。
沢北も床に座り込んで、手元に置いてある洗面器にお湯を汲んでシャンプーを始めた。
以前使っていたシャンプーと同じ匂いがして、沢北はまたこそばゆい感じがして、照れ隠しに頬を膨らませた。

沢北が体を洗っている間、鼻歌を歌いながら仙道は浴槽の淵に腕を置きその様を見る。 といっても沢北の向こうにある何もない壁を、ただぼんやりと見ていたりすることもあるのだが。
そして時に仙道は気まぐれに沢北の体に触れ、ゆっくりその体を撫でる。体、というよりは傷跡を、 と言った方が良いのかもしれない。沢北の体には、未だ消えることのない傷跡がいくつか残っている。 中学の頃、バスケ部に入部してすぐにレギュラー入りを果たした沢北に対し、嫉妬心を燃やした上級生らに、 生意気だと言い掛かりをつけられ受けた暴力の跡だ。少しは消えた方ではあるが、それでもまだ 消えないで沢北の腹や背中に薄くついている。
その傷跡を仙道は撫でるのだ。
まるで慰めているかのような仙道の手の動きに、沢北は心地良さを感じている。
初めて仙道が傷跡に触れた時は驚いたものだ。傷を触れられることで嫌な過去を思い出し、しかめっ面さえした。 が、今では好きにさせている。
好きにさせている理由は仙道の体にも同じような傷跡がいくつかあることからだ。
ただ違いがあると言えば、沢北の傷跡と比べて大分古いということだ。鎖骨にも、わき腹にも、ヘソの脇にも残る蚯蚓腫れのような跡。
同じように嫉妬から受けたものなのだろうかと考えてはみるが、どうせ想像のものでしかなく、 沢北はそれらの傷跡の出来た経緯が分からずにいた。それもその筈。何度となくこの傷跡は何なのか 問うが、仙道が話すことはない。訊いても笑みを浮かべたまま、横に首を振るだけだ。
だから沢北には分からない。

体を洗い終えた沢北の肩から足の付け根に仙道の手が動くと、そこを重点的に撫で始めた。 しばらく好きに撫でさせていたが、仙道の手の動きによって徐々に自分の下半身に熱を帯び始めてきたことに気づいた。 ハッとして仙道を見つめる沢北の視線に気付いてか、仙道は楽しそうに笑いながら足の付け根から手を離す。
嫌な奴だと沢北が軽く仙道を睨むものの、当の本人は気づいていない振りをしているだけなのか、 浴槽の淵に手を付き立ち上がった。

「交代ね」

ザバッと鈍い水音を立てて仙道が湯槽から、洗い場の床に降り立つ。
全く動かない沢北を尻目に長身の体を折り畳むように屈み、シャンプーが入った透明のプラスチックの ボトルに手を伸ばす。が、ボトルに手が触れる前に沢北が仙道の手を少し強く掴んだ。
笑みを深くして沢北を見、その場に立ち上がる。
水気を含んだ長めの前髪が額に落ちてきて、それを欝陶しそうに後ろに掻き上げる。 仙道がよくやる仕草だ。いつ見ても自分にはない大人の色気というのだろうか。 そんな色気が仙道にはあるような気がして、沢北は思わず喉をならした。

「ここで?」

質問を投げ掛けてきた仙道の目には、この状況を楽しんでいるような色が伺えた。
いつもそうだ。
沢北のことを求めているくせにヘラヘラ笑い、仙道は沢北を見る。  試されているかのような笑みに微かに苛立ちを覚えた沢北は、少し強引に淡いクリーム色の濡れた壁に仙道を押しつけた。仙道がヘラヘラ笑って自分を見返すのは、別に馬鹿にしている訳ではないことは沢北もきちんと分かっている。でも、苛立つのは仕方ない。
壁に押しつけた瞬間、後頭部を打ち付けてしまったらしい。痛みに顔をしかめるが抵抗をすることなく、少し困った顔をして笑った。

「沢北は性急だなぁ」
「仙道が仕掛けたんだろ」
「はは、んなつもり無かったんだけどな」
「どうだか」

睨んでいた目元を緩ませて口許に笑いを含ませ、軽く口付ける。
やはり抵抗することなく、仙道はあっさりと沢北を受け入れた。口調とは裏腹な優しい口付けに、仙道は優しい気持ちになる。
今まで誰とも付き合ったことがないと沢北は言っていた。嘘だろうと茶化し半分で訊き返したが、真っ赤な顔をしてバスケしか頭に無かったから嘘じゃない。沢北はそう答えた。キスも仙道が初めてだ、と。
それにも関わらず、こんなにも心地良い口付けが出来る沢北に、感心を抱かずにはいられない。
もっと沢北に触れたくて、ゆっくりと背中を壁伝いに下ろしていく。この時間を噛み締めるように、ゆっくりと。

「あっ………ああっ…」

声を発してしまったものの小さく息をついて、唇を噛んで沢北を受け入れる。
壁に頭だけを預けた格好の無理な態勢での挿入に、本当は声を出したくて仕方ない。
しかし、ただでさえ音が響きやすい浴室。喘ぎ声が外に響いたら、何て言われるのだろうか。追い出されるかもしれない。今このアパートを追い出されたら、それこそ洒落にならない。
声を出せる訳もなく、声を出さないように仙道は沢北の背中にある傷跡をたどたどしい動きで撫でた。

しばらく互いに無言のまま腰を動かす。二人の耳に届くのは濡れた音と息遣い、たまに仙道が発する押し殺したような喘ぎ声だけ。 それから仙道が沢北を呼ぶ声。それらを聞く度に、沢北の中の肉欲はキレイに解消されていく。
それなのに虚無感だけは拭うことが出来ずにいた。
学校生活だってプライベートだって充実したはずの生活の中、どうして自分がそのようなことを思うのか沢北は分かっていない。 ただ、仙道をこうして抱く度に、未だに心にぽっかりとした大きな穴が塞ぎ切れていないことを知らされる。それならば もう抱かなければ良いじゃないか。この部屋に来なければ、こんな思いをせずに済むじゃないか。いつか終わりを迎える関係なら、 ここで終わらせてしまえ。そんな事を考え、口にしようとしたが、考え事よりも体の方が正直だった。沢北の体が震えたことを仙道は見落とさなかった。体外で射精しようとする沢北の尻の肉を掴み、 逃げられないようにする。うろたえる間もなく、沢北は射精してしまった。喪失感に体の力が抜けるのを覚え、 そのまま前方、仙道の体の 上にのめり込む。汗のにおいと心臓の鼓動が心地よかった。舌の根も乾かぬうちに、と自分でも思ったがやっぱり仙道が愛しい。 仙道の名を呼ぶ。声が擦れている。

「仙道……」
「あ?」

色気のない言葉に沢北はうなだれる。男だから当然といえば当然なそれだが。

「こんな事して何の意味があるのかな…」

仙道の右脇腹に残る傷跡を撫でると、その指の動きに全身が敏感になっている為か仙道が軽く息を吐いた。
沢北の問いに呼吸を一つ吐き、答える。

「…意味はねぇと思う」
「………」
「じゃあ、何でそんなことを思う?」

心なしか仙道の視線が冷たく見えて、気まずくなってしまう。しかし訊いてしまったからには、何かのレスポンスを しなければならない。今自分が思いつくだけの言葉を並べてみる。

「…分かんねぇ。でも何か虚しいっつぅか…。ごめん、何でもねぇ」

そう言って沢北は仙道の上から退けると、後処理を始めた。受ける側の体力の消耗が大きいことはよく分かっている。 だから気だるい体に鞭を打って積極的に動く。ふとまだ仙道が達していないことに気づいた。手で掻くか、口で慰めるか。 少し考えて口で慰めることにした。口に含み、舌と歯を使い愛撫する。

快楽に振れる体とはかけ離れた所で、先程の沢北が紡ぎかけた言葉の続きを仙道は考えていた。
一度はそんなことを考えたことがあったことを思い出す。こんなことをしていて一体何になるのかと。答えはすぐそこにあった。 恋愛感情はあるのかといえば、どうなのか解らない。それでも二人が互いを欲するのは傷を舐めあう為。そんな行為も 傷跡が無くなる訳ではないし、たまに思い出して嫌な気分になる自分らの過去が全て消え去る訳でもない。
むしろ、意味がないことを繰り返すことは、実にどうしようもない虚しさを生む。
でも。
傷の舐め合いみたいな幼いこの行為で、どうか少しだけでも互いに癒されますように。
熱気の籠もった浴室の天井を仰ぎ、仙道はようやく長い快楽から解き放たれた。

End

7 7月
2021

Cat※R-18

 怒られたことがある訳ではない。なのに、仙道に触れることが出来ない。
 別に仙道に好き勝手触れたからって、仙道が文句を言うことはないだろう。むしろ、あの曖昧な笑みを浮かべて、何か一言二言言葉を紡ぐだけだろう。それどころか、甘えるように笑って、キスをせがんで。その後は……。
 だけど、触れたら逃げるような気がして、やっぱり触れることが出来ない。そんな仙道はまるで猫のよう。おっとりしているように見えて、気まぐれな猫はどこまでも気まぐれ。時に人恋しくなったのか、近づいてくる。また、時にプイッとよそを向いて暫くこっちを向かないことさえある。それが本物の猫なら良い。
 しかし、相手は仙道。人間相手だと話は別だ。

 飼い猫を膝にのせ、時に猫に話しかける仙道。仙道の飼い猫なんだから懐いて当たり前なんだけど膝の上の猫に、軽い嫉妬心を抱きながらも訊く。
「その…、触ってもいいか?」
 一瞬だけ驚いた顔をした仙道は、すぐに笑う。お決まりの質問に、お決まりの返答。
「いつも訊くね、それ。オレ、そんな触りづらい?」
 図星をつかれたオレは、思わず黙り込んでしまう。いつもそうだ。図星をつかれてしまうと、思考回路が停止してしまうんだ。
 どうして触れないんだろうと少し考えてみる。
 越野や植草、一年年下の相田なんかは、遠慮なしに仙道に触れる。例えば試合で仙道が、シュートを決めた時。最高のところで仙道はシュートを決め、陵南に貢献するのはとても喜ばしいこと。だから、オレだって触れれば良いのに、触れることが出来ないのはあの雰囲気のせい。
 人懐こい笑みが嫌いな訳ではないけど、苦手だ。それは初めて会った時から変わらないし、今も同じだ。
 昔から自分は、猫が苦手だった。気ままで、人懐こい仙道と、自分で言うのもなんだけど生真面目で無愛想なオレとは正反対だから、余計に苦手な意識が強くなったんだと思っている。そんな相手とまさかこんな関係になるとは、なんとも皮肉なことだ。
 ふと、クスッと笑う声が聞こえてきて、仙道が顔を覗き込んでくる。猫は気まぐれに仙道の膝から降りて、さっさと自分の思う場所へと向かっていった。
「ダメって言ったらどうする?」
 こんなことを言い出すのも、まるで猫。ニコニコと意地悪い笑みを浮かべて、相手の機嫌を伺う。振り回されるのも楽しい。だけど、たまには違った態度で出てみたら、一体どんなリアクションをするだろうか。
「じゃあイイ」
 プイッとよそを向くその時に、仙道が面白いくらいにポカンと拍子抜けた顔をしていたのが目についた。
 さぁ、どうする?好奇心と、少しばかりの申し訳なさを胸に、意地悪小僧みたいな気持ちになって、横目で後ろを伺ってみる。
 するとどうだろう。上着の裾辺りが重くなり、すぐに温かい感触が首筋に触れる。裾を掴み、額を首筋にあててるんだって分かった。
「ごめん、冗談だよ」
 仙道の声が、いつも以上に甘えた声で心臓が高鳴る。温かい感触が耳に触れて、身体が硬直してしまう。嫌なやつだ。なんとか身体を動かして振り返る。
「お前のこと、よく分かんねぇ」
 言いつつ、仙道を抱きしめる。しどろもどろに仙道が、背中に腕を回してきた。今まで何事にも動じなかった仙道が、小さく見えて、そして可愛く見えた。そうなると、もう言うべき言葉は一つしか残されていない。
「だけど…好きだ」
「だけどって」
 ようやく、吹きだすように笑った仙道の白い頬にキスをする。目が合うと仙道がはにかむように笑うその姿が、純粋に可愛いと思った。もしかしたら、仙道の事をこんなに可愛いと思ったのは、初めてのことかもしれない。

 行為の途中、仙道が飼っている猫が少し開いた扉をすり抜けて入ってきた。ベッドに上がってくると仙道に懐く。どうやらお腹が空いたらしい。すると行為は中断され、仙道は猫に餌を与えるために、素っ裸のまま部屋をあとにした。
 チクショウ、やっぱり猫は苦手だ。
 でも、こんな気まぐれな仙道を、もし飼い慣らすことが出来たら楽しいのだろうか。そんなことよりも、これからも奴と一緒にいたいという気持ちの方が強い。
 甘える声も、悪戯な笑みもこの手にあるなら良い。そんなことを思いながら、部屋に戻ってきた仙道に行為の再開をせがるため、仙道の耳たぶにかじりついた。
  
End


ラブラブ福仙。